展示会で効果的な動画の作り方とは?最適な長さと制作費用、活用シーンまで

この記事の監修者

たにがわ せいま

谷川 誠真

年間1,133本のWEB CMや企業YouTubeを制作する映像制作会社、(株)ZiasPromotionの代表取締役。
技術会社である東京映像ビジネス動画制作センター(株)の代表も兼任。

フリーランスとしてWEBメディアのディレクションや登録者188万人のYouTubeチャンネルの編集ディレクターを経て、現在は映像制作会社と映像技術会社の2社を経営。

多くの企業が出展する展示会において、パネルやパンフレットだけで製品・サービスの魅力を伝えきるのは簡単ではありません。

しかし大型モニターやサイネージで動画を流すことで、通路を歩く来場者の目に留まりやすくなり、製品の特徴や導入メリットを短時間で伝えられます。

一方、会場には騒音があり、人の流れも速いため、動画の長さ、構成、テロップ、画面設計を展示会向けに最適化することが重要です。

そこでこの記事では、展示会で動画を活用するメリット、動画の種類、効果的な作り方、最適な長さ、制作費用の相場までを実務向けに解説します。展示会で効果的な動画を出したい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること
  • 展示会で動画を作るメリット
  • 展示会で使える動画の長さと制作のコツ
  • 展示会向け動画の制作費用相場

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目次

展示会で動画を活用するメリット

動画は、文字や静止画よりも動きがあるため、視線を集めやすい媒体です。製品の動作、導入後の変化、利用シーンを映像で見せられるため、営業担当者の説明だけに頼らなくても来場者の理解が進みます。

ここからは、展示会で動画を活用するより細かなメリットを解説します。

来場者の注目を集めることができる

展示会では、来場者が通路を歩きながら複数のブースを比較しています。そのため、遠くからでも目に入りやすい動画は、足を止めてもらうきっかけになります。

静止画のパネルだけでは伝えにくい製品の動きや利用シーンも、動画なら直感的に見せられます。そのため、展示会の現場では、動画を流しているブースのほうが会話のきっかけを作りやすくなるでしょう。

短時間で製品・サービスを理解してもらえる

複雑な機能を持つ製品や、形のないBtoBサービスは、口頭説明だけでは理解に時間がかかります。しかし動画を使えば、課題、解決策、導入後の効果を一連の流れで見せられるため、来場者が短時間で概要を把握しやすくなります。

製品PRの場合、実写動画は、利用シーンや現場感を伝えるのに向いています。一方、アニメーションやCGは、システムの仕組み、内部構造、データ連携など、目に見えにくい内容を説明する際に有効です。

商談につながりやすくなる

動画は、営業担当者と来場者の会話を始めるきっかけになります。来場者が動画を見ているタイミングで「この機能について詳しくご説明しましょうか」と声をかければ、自然な流れで商談に移行できます

たとえば、製造業の展示会では、機械の動作をデモ動画で見せることで、実機を持ち込めない場合でも性能を説明しやすくなります。

ITサービスでは、管理画面や導入後の業務フローを動画化することで、担当者が短時間で利用イメージを持ちやすくなるでしょう。導入事例動画を商談席で見せれば、第三者の評価を通じて信頼感も高められます。

展示会動画の種類と活用シーン

展示会動画には、来場者の注目を集めるための動画、製品理解を深める動画、商談時に説得力を高める動画など、複数の種類があります。展示会当日の導線を想定し、複数の動画を使い分けましょう。

ここからは、展示会で使える動画の種類と活用シーンについて解説します。

製品・サービス紹介動画

製品・サービス紹介動画では、機能をすべて詰め込むのではなく、来場者が最初に知りたい価値を整理して伝えることが大切です。

冒頭で課題を提示し、その後に製品の特徴や導入メリットを見せる構成にすることで理解されやすくなります

実写は使用シーンや現場感を伝えるのに向いており、CGやアニメーションは構造や仕組みを説明する際に効果的です。展示会場では音声が聞こえにくいことも多いため、重要なメッセージは大きめのテロップで表示しましょう。

企業紹介・ブランディング動画

企業紹介・ブランディング動画は、企業理念、事業領域、技術力、社会的な取り組みを伝えるための動画です。初めて自社を知る来場者に対して、信頼感や専門性を印象づける役割があります。

構成では、単なる会社概要の説明にとどめず、どのような課題を解決している企業なのかをストーリーとして伝えると効果的です。研究開発の様子、製造現場、顧客との接点を映像に入れることで、企業の強みを具体的に表現できます。

お客様の声・導入事例動画

お客様の声・導入事例動画は、実際に製品やサービスを利用している顧客の評価を伝える動画です。第三者の言葉を通じて効果を示せるため、営業担当者が自社の魅力を語るだけの場合よりも説得力が高まります

制作時は、導入前の課題、選定理由、導入後の変化を順番に聞き出すと、視聴者が自社の状況に置き換えて考えやすくなります。表情や現場の様子も一緒に撮影すると、信頼性のある事例動画に仕上がります。

デモンストレーション動画

デモンストレーション動画は、製品の動作やサービスの使い方を見せる動画です。実機を持ち込めない場合や、会場で毎回同じ説明をするのが難しい場合に役立ちます

撮影では、手元、画面、製品全体の動きがわかるようにカメラアングルを設計します。操作前後の変化を比較して見せると、来場者がメリットを理解しやすくなります。

効果的な展示会動画を作るポイント

展示会場では、音が聞き取りづらく、人の流れも速くなるため、冒頭のつかみ、テロップの見やすさ、情報量の絞り込みが非常に重要です。

ここからは、より効果的な展示会動画を作るためのポイントについて解説します。

ターゲットと目的を明確化させる

動画制作前には、誰に何を伝えたいのかを明確にします。経営層に向けるのか、現場担当者に向けるのか、技術部門に向けるのかによって、訴求すべき内容は変わります

たとえば、経営層にはコスト削減や売上向上の効果が響きやすく、現場担当者には使いやすさや作業負担の軽減が重要になります。目的も、認知獲得、製品理解、商談化、成約支援のどれを重視するかで構成が変わるでしょう。

冒頭で強いメッセージを打ち出す

展示会動画では、冒頭の数秒で来場者の関心を引くことが重要です。

最初に製品名を出すだけでなく、「検査時間を半分にしたい」「属人化した業務を標準化したい」など、来場者の課題に近いメッセージを出すと足を止めてもらいやすくなります

本編では、課題、解決策、特徴、導入効果の順に情報を整理します。最後には、ブースで相談する理由や次の行動を示しましょう。

「詳しい導入事例はスタッフまで」「実機デモを実施中」といった一言があるだけで、商談への導線が作りやすくなります。

見やすさを重視した映像を展開する

展示会動画では、映像の見やすさが非常に重要です。会場の照明や人の動きに左右されるため、画面は明るく、文字は大きく、色のコントラストをはっきりさせる必要があります

音声は会場の騒音で聞こえにくくなることが多いため、ナレーションに頼りすぎない設計が適しています。重要な情報はテロップで補い、無音でも内容が伝わるようにしましょう。

商談席で見せる動画の場合、イヤホンや小型スピーカーを用意すると、より集中して視聴してもらえます。

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展示会動画の最適な長さ

展示会動画の長さは、用途によって変えましょう。通路側で流す動画は短く、商談席で見せる動画はやや長めに設計するのが基本です。

来場者は会場内を移動しながら情報収集しているため、最初から長い動画をじっくり見てもらえるとは限りません。まず短尺動画で足を止め、興味を持った人には詳細動画や営業説明で深掘りする流れを作ると効果的です。

動画の種類別推奨時間

展示会動画では、目的に応じた時間設計が重要です。製品紹介は60〜90秒程度、企業紹介は2〜3分程度、デモ動画は30〜60秒程度が目安になります。通路に向けたアテンション動画は、15〜30秒程度の短尺が向いています。

動画の種類推奨時間主な目的制作時のポイント
アテンション動画15〜30秒来場者の足を止める一目で伝わるコピーと強い映像表現
製品・サービス紹介動画60〜90秒特徴やメリットを伝える課題と解決策を簡潔に整理
メイン説明動画60〜120秒詳細理解を促す情報量を絞り、商談導線を作る
企業紹介動画2〜3分信頼感やブランドを伝える事業内容と強みをストーリー化
デモンストレーション動画30〜60秒操作や動作を見せる前後比較や手順を明確にする
導入事例動画2〜4分信頼性を高める課題、導入、成果の流れを明確にする

長い動画が悪いわけではありませんが、展示会の通路で最後まで見てもらうのは難しい場合があります。長尺動画は商談席や展示会後のフォローで活用するとよいでしょう。

アテンション動画(15〜30秒)

アテンション動画は、通行人の足を止めることを目的とした短尺動画です。細かな説明よりも、課題を突くコピー、製品の動き、導入後の変化を大きく見せることが重要になります。

音声が聞こえなくても伝わるように、短いテロップとインパクトのあるビジュアルで構成しましょう。繰り返し再生しても違和感がないループ設計にすると、ブース前で使いやすくなります。

メイン説明動画(60〜120秒)

メイン説明動画は、製品やサービスの特徴をある程度詳しく伝えるための動画です。短すぎると情報が不足してしまい、長すぎると展示会場では離脱されやすくなります。

構成は、冒頭で課題を提示し、中盤で解決策を示し、最後に相談やデモ体験へ誘導する流れが適しています。詳細情報は動画に詰め込みすぎず、営業担当者の説明や資料で補完すると商談につなげやすくなります。

展示会場の環境に合わせた動画の長さ

展示会場は、騒音、人通り、限られた視聴時間という制約があります。来場者はブース前で数秒だけ立ち止まり、興味を持った場合に初めて詳しい説明を聞く流れになりやすいです。

そのため、ブース前では15〜30秒の短い動画を繰り返し流し、ブース内では60〜120秒の説明動画を見せる設計が現実的です。商談席では、導入事例や詳細デモなど、2分以上の動画を使って理解を深める流れにするとよいでしょう。

展示会動画の制作費用相場

展示会動画の制作費用は、動画の長さ、撮影の有無、アニメーションやCGの使用、ナレーション、修正回数によって変わります。ここからは、基本的な動画の制作費用相場について解説します。

制作内容別の費用相場

展示会動画の費用は、制作内容によって大きく異なります。以下は、一般的な制作内容別の目安です。

制作内容費用相場内容の目安向いているケース
簡易版10万〜30万円既存素材、写真、テキスト中心の編集低予算でアテンション動画を作りたい場合
標準版30万〜80万円撮影、編集、テロップ、BGMを含む制作製品紹介やサービス紹介に使いたい場合
高品質版80万〜150万円以上企画、撮影、ナレーション、演出を含む制作企業イメージや商談成果を重視する場合
CG・アニメーション中心50万〜200万円以上構造説明、データ連携、抽象概念の可視化実写で説明しにくい商材の場合
複数本制作80万〜300万円以上アテンション動画、説明動画、事例動画を展開大規模展示会や複数ブースで活用する場合

制作会社に依頼する場合は、企画費、撮影費、編集費、ナレーション費、BGM・素材費、修正費が含まれているか確認しましょう。見積もりの総額だけでなく、どこまで対応してもらえるかを見ることが重要です。

費用を抑える制作のコツ

費用を抑えたい場合は、制作前の素材準備が大切です。製品写真、ロゴデータ、既存の営業資料、過去の撮影素材を整理しておくと、撮影や構成作成の工数を減らせます

撮影が必要な場合は、複数の動画に使う素材を1日でまとめて撮影すると効率的です。アテンション動画、製品紹介動画、Web掲載用動画を同じ素材から作れば、1本ごとに撮影するよりコストを抑えられます。

また、すべてを高品質に作り込む必要はありません。通路で流す短尺動画はシンプルにし、商談で使うメイン動画に予算をかけるなど、用途に応じてメリハリをつけると効果的です。

よくある質問

最後に、展示会で出す動画の制作に関するよくある疑問に回答します。

展示会動画の制作期間はどのくらいかかりますか?

展示会動画の制作期間は、一般的に企画から完成まで1〜2ヶ月程度が目安です。

既存素材を使った簡易版であれば2〜3週間で制作できる場合もありますが、撮影やナレーション、CG制作を含む高品質な動画では2〜3ヶ月かかることもあります

短納期で進める場合は、最初に動画の目的、構成、使用素材、確認担当者を決めておくことが重要です。社内確認に時間がかかると納期が延びやすいため、修正回数や承認フローも事前に整理しましょう。

動画制作は内製と外注、どちらがおすすめですか?

内製は費用を抑えやすく、社内でスピーディーに修正できる点がメリットです。簡易的なスライド動画やSNS用の短尺動画であれば、内製でも十分に対応できる場合があります。

一方で、展示会のメイン映像や商談で使う動画は、外注のほうが品質を担保しやすいでしょう。撮影、照明、構成、テロップ設計までプロに依頼できるため、企業イメージを損なわずに仕上げやすくなります。

予算、社内工数、求める品質を踏まえて判断してください。

展示会で複数の動画を使い分ける方法は?

展示会では、ブース前、ブース内、商談席で動画を使い分けると効果的です。通路側では15〜30秒のアテンション動画を流し、来場者の足を止めます。ブース内では60〜120秒の製品紹介動画を見せ、概要理解を促しましょう。

商談席では、導入事例動画や詳細デモ動画を使うと、具体的な検討に進みやすくなります。同じ動画をすべての場面で使うより、来場者の関心度に合わせて段階的に見せるほうが商談につなげやすくなります

動画の効果測定はどのように行えばよいですか?

展示会動画の効果測定では、視聴回数だけでなく、ブース来訪数、滞在時間、名刺獲得数、商談数、展示会後のアポイント数を確認します。

動画を見た来場者と見ていない来場者で、商談化率に差があるかを記録すると効果を把握しやすくなります。

展示会後は、獲得したリードをCRMや営業管理表に登録し、受注まで追跡しましょう。動画制作費と受注金額を比較することで、ROIを算出できます。次回の展示会では、反応のよかった動画を改善して再利用することも可能です。

まとめ

展示会動画は、来場者の注目を集め、製品やサービスを短時間で理解してもらい、商談につなげるための有効な手段です。

さらに展示会動画は、当日だけでなく、営業資料、Webサイト、メールフォロー、SNS配信にも活用できます。出展の成果を高めたい場合は、展示会の導線設計とあわせて、動画の役割を早い段階から検討しましょう。

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公式サイトhttps://www.ziaspromotion.co.jp/

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